鱧技術

hamo_daisukiの技術メモ

古い PC に folding@home を入れてぶん回した話

古い PC があったので、debian 入れて folding@home を入れてぶん回してみました。

もう使わないんだけど壊れていなくて捨てるに捨てられない PC ってないでしょうか。とりあえずケースと電源は予備にとっておくからそのまんま保存とか、捨てるのが面倒で何となく持っていたりとか。今回は core2 世代の古い PC (企業で使うようなスリム筐体の全然いじってないやつ)を 2 本見つけたので、folding@home を入れて壊れるまでぶん回してみようという企画です。発見時、埃まみれだったのでエアーで綺麗にしてからのスタートです。

とりあえず OS は Debian(Buster amd64) で。folding@home はメモリあまり食わないので 32bit で充分だと思うのですが、何かうまくいかなかったので。起動しっぱなしなのでストレージは腐っていた 80GB な HDD を使いました。全開で計算に振る設定でも、ssh で状況確認するくらいなら軽く動くので、設定は full で。

OS のインストールオプションは、プリンタサーバーを外して SSH サーバーを選択、WM は Xfce を(単に好みなだけです)。作業後、起動を確認したら とりあえず apt-get update & upgrade してシステムを更新します。さらに、folding@home のオフィシャルサイトでインストールの仕方を確認後 wget して dpkg します。足らないパッケージがあってインストールで止まることがありましたが、warning の出力を読んで対応できる程度でした(軽微すぎてメモし忘れました)。

素の debian だとインストールでつまることはなかったのですが、別件で派生の MX-19 にインストールしたところエラーの解決ができない事がありました。アップデート後、インストールできました。派生ディストリだと若干遅れて対応する場合がある様です。あと、インストールはできたけどコントロールが表示できない事があります。Web インターフェースは生きている場合が多いので、状況確認はブラウザで行えます。

で、そのままだとモニタやらキーボードが必要で鬱陶しいので、一度稼働したらそれらを取っ払い、ssh を通じてコントロールします。一度 ssh でログインしたら telnet localhost 36330 (telnet でローカルホストの 36330 ポートへアクセス)すると、コマンドラインインターフェースが使えます。help でコマンド一覧が表示されるので、こちらで状況確認やコントロールが可能です。ポートを外部に開けば直接叩けます。ステータスを自動収集するならポート開いた方がいいと思います。

自分の場合、ssh でログイン後 top で PC の状況を俯瞰したら telnet で ポート 36330 を叩いて slot-info で、演算が止まっていないか確認します。ワークユニットが落ちてきていない場合は request-ws で、サーバーにリクエストを出します。その他、pause(unpause)などでもワークユニットが落ちてくることがあります。コマンドの使い方は他の人がまとめてないかなー、と思って探しているのですが、なさそうなら自分でまとめてみようと思います

こんな感じで1週間ほど運用しているのですが、演算能力が著しく落ちるとか異音が発生するとかシステムが落ちるということもなく稼働しています。CPU って頑丈ですね。ただ、発熱はそれなりにあるので、マザボコンデンサが死ぬ方が早いかもしれません。

問題はppd(一日でかせいだポイント)ですが、800〜2000 くらいしかいきません。かなりしょぼいです。目的は壊れるまでぶん回す事なのでどうでもいいのですが、ちょっと悲しかったし、電気の無駄っぽい気がしました。

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Covid-19 のプロジェクトが落ちて来ました。

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covid

本当にちょっぴりですが、役に立ててるっぽいです。