鱧技術

hamo_daisukiの技術メモ

sshfs の話

Windowsのクライアントにsshを介しエクスプローラで(重要)アクセス出来るようにしたいなー」と思っていたら、そんな仕組みがありました。

fuku@rouge.gr.jp が日本語で紹介してくれています。

www.rouge.gr.jp

それで話は終わってしまうのですが、今回は使用する dokan と win-sshfs のバージョンに関するお話です。結論から言えば、現在(2020/04/27)、win-sshfs ver.1.6.1.13 + dokan 1.0.0.5 の組み合わせが鉄板でした。ガイドラインどおり、古い dokan を使うのがベター。下手に新しいもので揃えてもまったくつながりませんでした。比較して、上記の「ちょっとふるいかな」風な組み合わせの安定感はなかなかでした。他の構成では、そもそも接続できない、動かしたらシステムごと固まるなどストレスフルな状態でした。おま環もあると思いますので、チェック必要かと思います。

使ってみると USBメモリ的に使えますので、小規模のオフィスでグループワークに共有フォルダが欲しいだけなら SMB を使うより楽な気がします。システムをシンプルにできるのが良いです。多人数でも運用によってはこっちの方がいいんじゃないかと思います。

ベンチをとっていませんので転送速度は不明です。一般に FUSE をつかう sshfs は効率が悪いといわれています。ベンチをとっておられる方がいらっしゃいます

takuya-1st.hatenablog.jpFUSEが足引っ張っているようです。この方、素の SSH も試していらっしゃいます

takuya-1st.hatenablog.jp速いじゃん。というわけで、Windows クライアントな方(コマンドとか打たない人)へはFUSE で使いやすく、カリカリな方には ssh でパイプすることをおすすめしようかと思います(あんまりいらっしゃらないですが)

個人的には

 (NFS Server)--------|----------(SMB Server)--------|----------(Windows PC)
 (NFS Server)--------|                              |----------(Windows PC)
 (NFS Server)--------|                              |----------(Windows PC)

こんな感じの構成が好きです。SMB Server に NIC を複数枚さして、NFS Server に SMB Server を一枚噛ませます。こうすると、いろいろ便利に管理できます。速度的にも思ったよりも速かったです。状況によっては高リスクな選択になるので、あくまで自分の好みというだけです。で、SMBを飛び越えたいときはSSHで刺しにいく感じで。

上記の「俺の大好きな構成」でNFSを使わずにiSCSIを使いIP-SANにしたこともありました。それってすごく良いアイディアと思ったのですが、運用してみたらはかない夢でした。NASをSMBサーバーとして使った際にターゲットを見失う事件が多発したため実用断念しました。(出社したらインシデント発生、そのまま対応に入って昼までジタバタを複数回くらいました。社内の皆様、ごめんなさいな感じでした)