鱧技術

hamo_daisukiの技術メモ

Google Bard と ChatGPT 3.5 でクレーム対応文の生成を比較してみた

Google Bard さんと ChatGPT 3.5 さんでクレーム対応の違いを見てみました
以下、今回使用したプロンプトです
promptia 様のものを使わせていただきました。

ステップ・バイ・ステップで考えてください。

以下の【クレーム】に対するお詫びの書き込みの文案を、
店側に追加の責任や返金は絶対に発生せず、
返品や交換にも絶対に発展しないように、
さらに、店側に追加の手間が発生しないように注意しますが、
これらは心の中で考えるだけで、絶対に言及はしません。

相手の感情・意見の、詳細で具体的なストーリーを想像しながら、
今回のクレームを一般化しつつ、気持ちに寄り添って、
相手の気分が収まるように、丁寧に心を込めて、前向きに、
店長の言葉として、誠意があふれる優しい文体で、
当事者意識をもって、150文字以内で書いてください。
ただし、ユーザーの発言自体を指す「ご不満」や「クレーム」などの
ネガティブな言葉は、使ってはいけない禁止ワードとします。
No repeat, no remarks, only results.
Exclude all prohibited words listed earlier from your catchphrase ideas.
in Japanese

【クレーム】
ブラウザで見ていたときと色味が全然違うし、生地がペラペラで安っぽい。
洋服を扱っているのだから、細かく説明するべきだと思う。
返品への対応も、こちらが元払いで送るなんて面倒でもうやだ。

それでは返答を見ていきます。
文章の長さを見るため、あえて pre記法にて掲載します。
Google Bard さん

お客様、この度は弊社の商品にご不満をお持ちいただき、誠に申し訳ございません。
商品の色味や生地感について、ご期待に添えなかったようで、大変残念です。
弊社では、お客様にご満足いただける商品を提供できるよう、日々努力しておりますが、至らない点があったようで、重ねてお詫び申し上げます。

返品に関しましては、お客様のご負担を減らすため、送料無料にて対応させていただきます。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

お客様に、弊社の商品を心から楽しんでいただけるよう、今後もより一層努めてまいります。

はじめに「ご不満をお持ちいただき」は、ものすごい違和感が・・・。
さらに、勝手に返品を送料無料にしちゃいましたけど、私の裁量ではそんな事できないんですけど・・・なシーンが想像できてしまいます。
「お気軽にお問い合わせください」も、クレームの返答としては使わないかな。
プロンプトを Bard に最適化すれば良くなる?のかな。
というわけで、上記プロンプトに以下の文を加えました

・お客様の不満はこちらの不手際であることを表現してください
・お客様の不満にたいして、私達は至らなかったと考えています
・返品の送料は相談します
・語尾は丁寧語を使用してください

そして、出力された結果が下記です

お客様の声を拝見し、大変申し訳ございません。
商品の色味や生地についてご満足いただけなかったとのこと、誠に恐縮です。

当店では、お客様に商品をご覧いただき、ご納得いただいた上でのご購入を心がけております。
しかし、今回の件では、お客様にご満足いただけない商品を販売してしまい、大変申し訳ございませんでした。

商品の返品につきましては、送料を当店で負担させていただきます。
お客様のお手間をおかけし、大変申し訳ございません。

今後は、お客様にご満足いただける商品を販売できるよう、より一層努めてまいります。

お客様のご意見を参考に、商品の説明をより詳細にいたします。
また、返品時の送料についても、お客様のご負担が少ない方法を検討いたします。

今後とも当店をご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

うーん、だいぶ良くなった気がするけど(高飛車感は相変わらずだけど、もういいや)、返品送料無料にこだわるのは何なんだろ?後でひっくり返して「相談ね」になってるし・・・人間の手直し必須ですね。一から書くよりも楽ですが。
続いて、ChatGPT 3.5 さん

お客様にご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございません。
ブラウザ上での色味と現物の違いや素材の品質にご不満を持たれたとのこと、弊社としては深く反省しております。
次回以降はより詳細な説明を心がけてまいります。
また、返品に関しましては負担を強いてしまいましたこと、重ねてお詫び申し上げます。
今後はお客様に負担の少ない方法を模索してまいりますので、ご協力いただけますようお願い申し上げます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

うーん、Amazon の中国系業者に多い文体?ちょっと丁寧すぎて気持ち悪い。
無難な文章なので、ここから調整するのは楽かも。
というわけで、Bardがんばれな感じでした。